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2010年11月 アーカイブ

ビタミンは摂り方しだいで"毒"になる 4

ところが94年、米国立衛生研究所とフィンランド国立公衆衛生研究所の共同調査で、雲行きが怪しくなってきました。


「男性喫煙者を3つのグループに分け、各グループにβ-カロチン、ビタミンE、偽薬を投与して比較した結果、肺ガンの発生率は、偽薬グループよりβ-カロチン・グループのほうが多い。


ビタミンEのグループは偽薬と変わらなかったが、脳卒中の死亡率が高かった」


・・・という、それまでとまったく逆の結果が明らかになったのです。


研究チームは、β-カロチンやビタミンEを含む食品の別の物質が、発ガン防止効果をもっているのではないかと指摘しました。


またβ-カロチンを6年間投与し続けた結果、肺ガン患者の死亡率が上がったという報告もあり、


「β-カロチンそのものが発ガン物質ではないか」


・・・と疑う医師も増えているといいます。

ビタミンは摂り方しだいで"毒"になる 5

今の段階では、ビタミンとガン死亡率との関連は結論づけられていません。


ビタミンCの効用については、1970年代から取り上げられていました。


ビタミンブームをつくったといわれるアメリカのノーベル賞学者ポーリング博士が、


「ビタミンCを大量に飲むと、ガンや風邪を予防できる」


と発表したせいもあります。


Cとガンとの関係はAと同様、抗酸化作用があると同時に、発ガン物質のニトロソ化合物の発生を抑える作用があり、特に消化器系や肺ガンなどに対する予防効果があるとみられています。


ただしCの効用については、ガンより血圧、コレステロール代謝、免疫やアレルギーとの関連で注目されているようです。


ビタミンEは、抗酸化作用がもっとも強いビタミンだといわれています。


Eは脂でできた細胞膜に侵入し、不飽和脂肪酸に働きかける形で作用するので、Cやβ-カロチンと同時に摂った方がいいとされています。


このようにみてくると、ビタミンがどれだけガンの予防に対して有効なのかは、まだ明らかになっていないというのが現状です。

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