エーゲ文明 2
エーゲ文明再生の幕を開いたのはギリシア先史時代の開幕者ハインリヒ・シュリーマンでした。
1871年10月からダーダネルス海峡に近い小アジアの小さなヒッサリクの丘で発掘をはじめます。
彼はトロイア戦争を歌ったホメロスの詩「イリアス」は実際の出来事であり、トロイア城は実在したと信じていて、このことを実証しようとしたのです。
当時は、ホメロスの詩はただ創作された文学作品であり伝説によるとしか考えられなかったからです。
発掘は翌年もその翌年も続きましたが、壊れた城壁とわずかな建物の跡と陶器が得られたにすぎなかったのです。
しかしシュリーマンはこれで、トロイア城肚は実証されたとして、3年にわたる仕事を一応終わるつもりでいました。
その終業の前日、1873年5月15日に、深さ10mも掘りさげられた城壁ぞいの土のなかに異様に輝く品に彼の目がとまりました。
そこで人夫を退けて彼自らが掘り出したのは、予期もしない豪華な数々の宝物でした。
・・・その多くは黄金製でした。