エーゲ文明 4
ところがアメリカのブレーゲンは疑いを抱きました。
彼はヒッサリクの丘をもう一度、長年をかけて厳密に再検討します。
その結果として、戦火にあっているのは第6市ではなくて、第7市Aと改められました。
そして、トロル、戦争の有無はなお決定しにくいですが、第6市と第7市Aはともにホメロスの詩の舞台にあたるミケネ時代にあたります。
これが今日の結論です。
つぎにミケネ時代もシュリーマンによって再生しました。
トロイアの第2回発掘に着手する前々年、1876年にミケネに考古学の鍬がいれられました。
ホメロスによると、ここはトロイアに遠征したギリシア軍の総大将アガメムノンの城があった所です。
ペロポネソス半島のアルゴス地方の東隅にある低い丘がその遺蹟であることは前からわかっていました。
そこには巨石で築いた城壁の名残りがみられ、その城門の獅子門も土砂から現われていました。
しかしこれまでにそこを発掘調査しようとする人はなかったのです。
いまシュリーマンは、獅子門を掘りさげて城内に進みました。
そのすぐ右側にある土砂の堆積が彼の目をひきます。
その土砂を取除くと、石板で囲まれた円形の地域がありました。
そこを深く掘ると、5つの竪穴墓が見つかりました。