現代のアメリカン・ドリーム 2

他方においてコングロマリット運動は、このように既存の法体制に対する挑戦であったばかりではありません。


こうした法体制の上に築かれた既存のビッグ・ビジネス支配体制に対する挑戦でもあったということができます。


しかもそれは在来のビッグ・ビジネス体制とその官僚化に対し、一群の野心的企業家が社会下層からはい上がってきて挑戦する機会を与えたのです。


19世紀後半において、徒手空拳の泥棒貴族とそのあとに続いた企業家たちが、アメリカ資本主義発展の導火線に火を点じたのと似ています。


これらコングロメレーターたちが、GM、GE、USスティールの支配的ビッグ・ビジネスが、そのおごりと退廃をさらけ出すなかで躍進を続けたことは、社会的には一種の爽快感をさえ与えました。


朝鮮戦争後にはじまる「静かなジェネレーション」において、安定的低金利と株式市場の活況は、「多様化の種が発育するような類いの土壌と環境」をつくり出しました。

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